キーツマンゴー(ケイト種) 図鑑と育て方
原産地:インド・インドシナ半島
ウルシ科 常緑大高木:樹高は大きいもので40m以上
発芽難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆:種によって発芽のしやすさにばらつきがある。 栽培難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆:苗の生長にもばらつきがある。
国産アップルマンゴーのほとんどがアーウィン種だが、キーツマンゴーはそのアーウィン種より1まわり大きく熟しても果皮が赤くならないのが特徴。 果実はアーウィン種が400gくらいだが、キーツマンゴーは700~2000gとかなり大きく重い。そのため枝をひもなどで上方向に支えてやらないと木が折れる可能性がある。 果皮は熟しても緑色のままだが、中身は黄色~オレンジ色で糖度はものにもよるが概ね20度以上とたいへん甘い。それに加えマンゴー特有の繊維質が少なく、なめらかな口当たりで食べやすい。
追熟はアーウィン種よりも難しく、品質が安定しない。そしてまだまだキーツマンゴーを育てている生産農家の数が少ないので、 値段も割高で希少価値が高く「幻のマンゴー」などと称して売られていることが多い。 他に熟しても果皮が緑色のままのマンゴーに、カリフォルニア産のグリーンマンゴーやオーストラリア産のやや赤みがあるマチルバ種などがある。
育て方
土壌:水はけがよいもの。例:赤玉小粒6:腐葉土3:川砂1など
水やり:表土が乾いたらたっぷりと。温度が低い時は表土が乾いて1~2日後にやる。梅雨時は土の過湿状態に注意。
日光:日当たりの良い場所。春に室内から室外に出すときは葉やけを起こしやすいのでいきなり直射日光にあてず、徐々に光にならす。
☆種まき☆
下準備
- 種のまわりについた実はたわしなどで丁寧に落とす。
- 種は固い殻に覆われているのではさみで殻の端を切り落とす。※このとき中の豆を傷つけないように注意。
- 端を切り落とすと隙間ができるので、その隙間に指をいれて殻をこじ開ける。
- 中から出てきた白い豆についている茶色い皮(渋皮)はとれたら取る。
- 渋皮を取った豆はそのまま鉢に植えるか、水耕栽培で育てる。
○水耕栽培○※詳しくはこちら→「やり方」マンゴーの水耕栽培
- 2Lペットボトルを真ん中より上側で切り、上部を反対にして下部に挿しこむ。
- ペットボトルに種からとりだした豆を横向きになるようにおき、豆が半分くらいつかるように水をいれる。
- 20度以上で管理して、水はできれば毎日入れ替える。
- 発芽した後15cmくらいまで育ったら、鉢に植えつける。
●そのまま鉢に植える●
- 種から取り出した豆を、横向きで半分顔を出すようにして土に植える。
- 20度以上の暖かい場所で土を乾かさないように管理。※多湿だと種の腐敗を加速させます。
※そのほか注意点ナド※
- 水耕栽培で発根・発芽させた場合。鉢に植えつけるときの用土は赤玉主体よりも軽い土を主体にしたほうが良いと思われる。例:園芸培養土やパーライトなど。
- 1~2週間ほどで発芽。
- 冬場は5度以上で管理。低い温度で管理する場合は水やりも控えめにする。
- 実生からの結実には4~6年またはそれ以上かかる。
- 果皮が緑や赤のマンゴーは単胚種が多く、種から育てても親と同じ実はならない。たいてい雑味が多く、あまりおいしくないマンゴーができる。
種からはじめるキーツマンゴー栽培記
01.種からはじめるキーツマンゴー(2015/09/10)
02.鶴みたいな・・・(2015/09/18~09/19)
03.あれっ?(2015/09/20~9/23)
04.2本の芽・・・(2015/09/27~2016/04/06)