パイナップル 図鑑と育て方
原産地:ブラジル
パイナップル科 常緑多年草:草丈60~120cm
発芽難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆:発芽に時間がかかる。 栽培難易度:★★★★☆☆☆☆☆:茎を腐らせやすいので注意。
外見が松ぼっくり(pinecorn)に似ている果実(apple)なのでパイナップルと呼ばれるが、 外国では属の名前のアナナスと呼ばれることがある。
亀甲模様の亀甲1つ1つが小さな果実であり、それが集まってできる集合果というタイプの果実。実は私たちが実として食べている部分は 果実(皮の部分)ではなく、花の底=花托と呼ばれる部分が肥大化したものである。また皮の部分(果実)をほじくりだすと、 こげ茶色でごまを2回りくらい大きくした種子が出てくる。
パイナップルにはブロメリンというタンパク質分解酵素が含まれており、肉を柔らかくさせる作用をもつことから 酢豚など肉料理によく添えられている。青々とした未熟の果実はこの分解酵素を多く含んでいるので、 アルコールと一緒にとると赤痢のような症状がでるとか・・・。
皮にはタンパク質分解酵素が多く含まれるので、皮を切った包丁を洗わずにそのまま実のカッティングに使うと、 その実を食べたとき口内を傷つけ、口内炎になりやすいので注意。
育て方
土壌:やせた土でも育つ優等生。例:赤玉小粒5:腐葉土3:川砂2など
水やり:春~秋は表土が乾きしだいたっぷりと。冬は10度以下の場所で管理するなら、乾かし気味で管理。
日光:日光にはガンガンあてても大丈夫。
☆種まき☆
クラウン(パイナップルを買ったときについてくる芽のこと)から育てる。(オススメの方法)
- クラウンを果肉2~3cmつけて切り取る。
- クラウンの葉を下から5枚くらいむしりとる。
- 中央部分以外の果肉をそぎ落とし、2、3日陰干しして乾燥させる。
- 5号以上の鉢に挿し芽して水をあげた後、1ヵ月くらい日のあたらない明るい場所で育てる。
- その後日光のあたる場所で育てる。
種から
- 運がいいと皮付近にこげ茶の種があるので、ほじくり出す。
- 種まき用土などに種をまいた後、上から浅く土をかぶせる(0.5~1.0cmくらい)。
- 水やりは種が流れ出ないように、底水で管理。乾燥させないよう暖かい場所(20度以上)で管理。
※そのほか注意点ナド※
- 種からの場合、発芽には3か月以上かかることもしばしば。
- 枯れた葉は腐りやすいので、取り除く。
- 冬場の温度が10度以上の場合、水を少し与えるが、そのときは茎の中央部に水がたまってしまうと 茎が腐って枯れるおそれがあるので注意する。
- クラウン(挿し芽)からは3、4年で結実が期待できる。種からだと5年以上。
- 1度実がなった株は実をつけずわき芽をだすので、そのわき芽を育てると2年くらいでまた実をつける。
- 乾燥につよい。
種からはじめるパイナップル栽培記
01.種からはじめるパイナップル(2016/04/18~5/31)