ホワイトサポテ 図鑑と育て方
原産地:メキシコおよびグアテマラの高地
ミカン科 常緑高木:樹高15mほど
発芽難易度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆:発芽率は良い。うまくいけば9割以上。 栽培難易度:★★★☆☆☆☆☆☆☆:樹勢が強く、比較的育てやすい。
メキシコをはじめ、フロリダやカリフォルニアで栽培されている。 日本には8~2月にかけて、おもにカリフォルニアから輸入される。国内でも沖縄をはじめ鹿児島・和歌山などで商業栽培されており、8月あたりからスーパーなどに並ぶことがある。
果実の大きさはちょうどオレンジ大で、果肉はうすいクリーム色をしている。桃とバナナを混ぜたようなとかアンズのような味と表現されるがこれはホワイトサポテの味としたほうがよい独特な味。 ポポーのように甘みが強いが、クセが少なく初めての方にも受け入れられやすい味。未完熟の場合は皮付近に苦味があるが、完熟させるとクリームを食べているような繊維を感じさせない食感と濃厚な味わいになる。 特に種の周りは密のような味わいで、この部分はたいへんにおいしい。
甘みが強く酸味が少ないのでライムやレモンの果汁をかけていただくと甘酸のバランスがとれ、よりおいしく食べられる。果皮が黄緑色に熟すもの、熟しても緑色のままなものがある。
果皮がうすく傷つきやすいので輸送に向かず、日本では広く出回らない果実。果実はビタミン類をはじめ、 カルシウム・リン・鉄分などを多く含む。
育て方
土壌:水はけの良いもの。例:赤玉小粒8:腐葉土2など
水やり:表土がかわいたらたっぷりと。冬は控えめに。
日光:陽の当たる場所を好む。
☆種まき☆
- 種はとったその日にまく。
- 熱帯性の植物は種のまわり(果肉)に発芽を抑制する物質が含まれていることが多いので、果肉はしっかり水で洗い流して取り除く。
- 種まき用土など清潔な土に種をまき、軽く土をかぶせる。
- 水をたっぷりやり、陽のあたる暖かい場所(22度以上)に置いておく。
※そのほか注意点ナド※
- 種まきから3週間ほどで発芽する。種の殻をはさみ等で切り、中の豆を傷つけないようにとりだした後に、 その豆を土から半分ほど頭を出す状態で寝かせるように植えると早く発芽し、発芽の様子もわかるのでオススメ。
- 栽培適温18~28度。冬場は0度以上で管理する。
- 実生からの結実には6年ほどかかる。
- 開花中に雨に当たると、受粉率が下がる。
種からはじめるホワイトサポテ栽培記
01.種からはじめるホワイトサポテ(2016/08/09~10/05)
02.柑橘系(~2016/12/17)