ラクチパンノキ Artocarpus lacucha 図鑑と育て方
原産地:東南アジア
クワ科 熱帯性落葉高木:樹高5~18m。
発芽難易度:★★★☆☆☆☆☆☆☆:発芽自体は容易。 栽培難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆:低温に弱い。
木は果樹として重用されている。果樹は野生のものを収穫する。民間薬はじめ様々な用途に用いられる。
果実の形は円形に近いがぼこぼことしている。果実は7,8cmでカレーやチャツネにも使われる。果肉はartocarpus属のなかでも独特な風味を持ち、やや酸味があるが爽快。 口当たりとしてはピリッとした酸味がキーウィのようでもあるし、柑橘の風味もある。雄花には酸味と渋みがあり漬物やカレーに混ぜることがある。
樹皮には10%近いタンニンが含まれ、アレカヤシを用いて行うベテルチューイングの代替品として利用される。樹液は腫物や傷、ニキビなどに薬効があるとされている。 根は苦く渋みがあり下剤・便秘薬として用いられる。ラクチパンノキの材は黄色を出すときの染料にも使われる。
育て方
土壌:排水性の良い肥沃な土(最適pH5.0~6.5)。例:赤玉小粒7:腐葉土3など
水やり:表土がかわいたらたっぷりと。根は乾燥に弱く、葉が大きいため蒸散量が多く土が乾きやすい。よって夏場は特に注意。
日光:基本的に日なたを好む。幼苗時はやや遮光して育て、徐々に光量を増やしていく。夏場は成木でも葉などの状態をよく確認して、遮光するか、しないかを判断する。
☆種まき☆
- 清潔な土に種をまき、浅く土をかぶせる。(熟した果実からとった種をできるだけ早くまく)
- 水をたっぷりやり、暖かい場所(23度~30度)に置いておく。
※そのほか注意点ナド※
- 生育適温22~32度
- 下は8度、上は47度まで耐えるとされる。
- 成木なら一時的に0度まで耐えることがある。
- 鉢の深さは深いほど良い。
- 現地では冬に3か月以上の乾季がある。
(図鑑画像元): Photo credit: Cerlin Ng via Foter.com / CC BY-NC-SA