サポジラ(チューイングガムノキ) 図鑑と育て方
原産地:熱帯アメリカやメキシコなどのカリブ海沿岸
アカテツ科 常緑高木:大きいもので40mを越す
発芽難易度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆:温度を保てば発芽率は良い。 栽培難易度:★★★☆☆☆☆☆☆☆:よく環境に適応し、乾燥にも強い。
別名ツリーポテトと呼ばれ、ジャガイモのような外見からは想像できないほど完熟した果実は甘い。
その甘みは黒糖のようだといわれ、味は干し柿にも似ている。未熟果では抗酸化物質としても知られている タンニンが豊富に含まれているので、とても渋くえぐみを感じる味わい。そのため追熟が必要である。 ジャスミンに似た香りをもち、梨のような石細胞がわずかに含まれているので少しシャリシャリとした食感がある。
別名チューイングガムの木とも呼ばれる。ゴムの木のように樹皮を傷つけると樹液が出てくるが、 これを煮詰めて酸を加えると「チクル」と呼ばれるゴム状物質をつくる。これがチューイングガムの原料となる。 チクルは体温付近で軟化する性質をもち、これはマヤ文明のころから知られていたとされる。
一説によるとコロンブスがアメリカ大陸を発見しインディオと遭遇したとき、原住民のインディオはこのチクルを噛んでいたという。 今ではガムの原料として、チクルをはじめマツの樹脂や合成樹脂が使われている。
育て方
土壌:わりとなんでもいける。例:赤玉小粒8:腐葉土2など
水やり:乾燥に強いので、表土が乾いたら軽くあげる程度で乾かし気味でも良い。
日光:日当たりの良いところに置く。
☆種まき☆
- 熱帯性の植物は種のまわり(果肉)に発芽を抑制する物質が含まれていることが多いので、果肉はしっかり水で洗い流して取り除く。
- 水に一晩つける。※このとき種皮を、やすりや爪切りで傷つけると発芽しやすくなる。
- 鉢土の真ん中に指などで穴をあけ種を入れた後、1~2cmほどの厚さの土をかぶせる。
- 水をたっぷりやり、陽のあたる暖かい場所に置いておく。
※そのほか注意点ナド※
- 冬場は最低8度以上を維持したい。成木は5度以上。
- 成木であれば短時間だけ-2度にも耐えるという。
- 実生からの結実には5~8年かかる。
- 発芽後1年半はとても成長が遅い傾向にある。
種からはじめるサポジラ(チューイングガムノキ)栽培記
01.種からはじめるサポジラ(2016/05/11~12/17)