ミラクルフルーツ 図鑑と育て方
原産地:西アフリカ
アカテツ科 常緑低木:樹高は2~4mとコンパクト。
発芽難易度:★★★☆☆☆☆☆☆☆:温度(23度以上)さえ確保できれば、発芽は比較的かんたん。 栽培難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆:寒さに弱いので注意。
ミラクルフルーツは、レモンや梅干しなど酸っぱくて食べられないものをたちまち甘くし、味をひきたたせるという面白いフルーツだ。 テレビなどで見てご存知の方も多いと思うが、現地の人は昔からこの果実の特性を理解し、酸っぱいものを食べるときに利用してきた。
口にふくみ3分くらい噛みながらなめ回すことで舌に糖タンパクである通称「ミラクリン」が付着する。 それが酸味物質と結合すると、甘みを受容する部分を刺激して甘みとして認識するようになる。というメカニズムがある。
その特性から他のフルーツのようにフルーツそのものを味わうために食べるわけでなく、ミラクリンによる効果を期待するために食べるという、一風変わったフルーツである。 パーティーグッズなどとして利用されやすいが、砂糖を摂取しなくても甘みも感じられることからなによりダイエット中の方や糖尿病患者への利用が期待されている。 食事制限の厳しい糖尿病の方たちにとっては、夢のようなフルーツである。
なお未完熟である緑色の果実にはミラクリンはふくまれないので注意。
育て方
土壌:排水性と保水性のバランスがとれたもの。例:赤玉小粒6:園芸用培養土4など
水やり:水が好きなので、表土が乾ききる前にたっぷりやる。冬場は少な目で。
日光:明るい場所で育てる。夏の直射日光は葉やけを起こすおそれがあるので、遮光など対策する。
☆種まき☆
- 種は乾燥させると発芽しないので、とったその日にまく。
- 熱帯性の植物は種のまわり(果肉)に発芽を抑制する物質が含まれていることが多いので、果肉はしっかりと水で洗い流して取り除く。
- 鉢土の真ん中に指などで穴をあけ種を入れた後、1~2cmほどの厚さの土をかぶせる。
- 水をたっぷりやり、陽のあたる暖かい場所(23度以上)に置いておく。
※そのほか注意点ナド※
- 小さい鉢から育て、しっかり根を充実させることが重要。
- 冬場は10度以上で管理。(理想を言えば15度はほしい。)
- 生長がおそく一度弱らせると元気になるのに長い時間がかかるので、冬場の温度管理をしっかり行う。
- 自家結実性で1本で実がなる。年間を通して20度以上で管理すると、年に数回開花・結実する。
種からはじめるミラクルフルーツ栽培記
01.種からはじめるミラクルフルーツ(2015/10/19~11/04)
02.じっくり生長(2015/11/14~2016/04/08)