バンレイシ 図鑑と育て方
原産地:西インド諸島・ペルーなどの中南米
バンレイシ科 半落葉性の小高木:樹高は6~8m
発芽難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆:私の発芽率は25%(2/8) 栽培難易度:★★★☆☆☆☆☆☆☆:バンレイシ科の多くは丈夫です
外見がお釈迦様の頭のように見えることから、釈迦頭(しゃかとう)とも呼ばれる。
原産地は中南米だが、今では熱帯・亜熱帯で広く栽培されている。日本にはタイなどから冷凍された果実が年中輸入されている。 生の果実は輸送性が悪いため未完熟状態で輸入され、おいしく食べるには常温での追熟が必要。
完熟するにつれ食感はシャーベットからクリームのように変わり、味はわずかな酸味とあとは甘くクリーミーで アイスクリームのようである。砂糖のようなシャリシャリとした食感は、梨とおなじ石細胞によるものである。
半分に切った後凍らせてスプーンですくって食べてもおいしくいただける。完熟したものはマンゴスチンと並び、世界の果物のなかでも上位に入るおいしさである。
育て方
土壌:種まき時はバーミキュライトや種まき用土で。発芽後は水はけの良い土。例:赤玉小粒8:腐葉土2など
水やり:表土がかわいたらたっぷりと。
日光:発芽後~草丈10cmまでは遮光するか半日かげで。真夏以外は日光にきちんとあてる。
☆種まき☆
- 水に一晩つける。※このとき種皮を、やすりや爪切りで傷つけると発芽しやすくなる。
- 沈んだ種を使う。沈まなかった種は沈むまで水に浸けておく。
- 1~2cmくらい覆土して20度以上の場所で管理。
※そのほか注意点ナド※
- 気温が5度を下回ったら水やりを控え気味にして、室内で管理する。
- 発芽まで2,3か月以上かかることもしばしば。気長に待つ。
- 早ければ種から3年目で花を咲かせ、結実する。
- 1つの花に雌花と雄花を咲かせる両性花なので、1本で結実可能だが雄花が成熟した(花粉ができた)ころには、雌花が乾燥していてすでに受粉不可能になっている。 受粉させるには同時期に2つ以上の花がほしい。最初に開花した花(雄花)から花粉をとり、乾燥させずに冷蔵庫で保存→ 2つ目の花が開きかけたときにその花粉を2つ目の雌花に受粉させる。
- 花が開きかけ:雌花だけが先に成熟、雄花は未熟→
花が完全に開花:雄花が成熟し花粉ができる&雌花はこの時点で乾燥し受粉不可という流れ。