ココヤシ 図鑑と育て方
原産地:ポリネシア~マレー
ヤシ科ココヤシ属 常緑高木:大きいもので樹高30mを越すものもある
発芽難易度:★★★★★☆☆☆☆☆:発芽には高温と長い時間が必要。 栽培難易度:★★★★★★☆☆☆☆:寒さに弱く、日本では育てにくい。
樹高30mを越す長寿の高系と、短命で樹高が8~10mにしかならない低系に大別される。 食料・飲料はもとより、石鹸など工業用の原料や、建材としても用いられたりと余すことなく利用される。 現地の人たちにとって非常に重要な植物である。
果実は本来果肉である繊維質状の果皮と種からなり、種は果皮の周りの白い固形胚乳と中心の液状胚乳に分けられる。 中心の液状胚乳はココナッツジュースとして利用されるほか、ナタ菌と呼ばれる酢酸菌を加えて発酵させることで独特な食感を持つあのナタデココが作られる。 固形胚乳はコプラとも呼ばれ製菓材料にしたり、乾燥させて工業用の原料であるコプラ油を抽出し利用したりする。
その他固い殻は工芸品に、花の蕾からはココナッツシュガーができる。またココナッツは酒・香水・化粧クリームと幅広く利用されあげればきりがない。 ヤシ科の新芽(茎頂部)はパームハートと呼ばれ食べられる。ココナッツのパームハートも食べられる。タケノコのようなシャキシャキとした食感で、現地の人には野菜として人気である。
育て方
土壌:水はけの良い土。例:赤玉小粒7:腐葉土3など
水やり:表土がかわいたらたっぷりと。夏場は乾燥しやすいので、葉水をする。
日光:日当たりの良い場所でもいいが、半日陰でも問題なく育つ。
☆種まき☆
- 用土に半分顔を出すように種を置く。
- 水をたっぷりやり、暖かい場所(発芽適温:28度以上)に置いておく。
※そのほか注意点ナド※
- 発芽まで2~6か月とかなり長い期間を要す。
- 実生から育てて7~10年で結実する。
- 高温多湿を好むが、乾燥にも強いので土は過湿気味にしないほうが良い。かわりに葉水などで周りの湿度を上げてやる。
- 典型的な熱帯果樹で寒さにとても弱い為、冬場でも20度以上を保つ。最低でも15度以上で管理する。
- 20度を下回ってきたら水やりの間隔を徐々にあける。冬は表土が乾いて、数日たってから水をやる。