クァイムゥク Artocarpus hypargyraeus 図鑑と育て方
原産地:中国南部
クワ科 常緑中高木:樹高6~15m
発芽難易度:★★★☆☆☆☆☆☆☆:発芽自体は容易。 栽培難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆:乾燥と低温に弱い。
暖かい地方でよく育つ。葉には艶があり、あまり大きくならないことから観賞用としても用いられる。剪定なしでもコンパクトに育つため地方の街路樹に利用される。 葉・茎・果皮・樹皮には白い粘性の樹液が豊富に含まれ、切り目から出てくる。
プラム大の小さな果実はオレンジがかった肌色をしている。果皮は毛羽立っており、果肉はやや酸味があるが、シトラス系の良い味がする。 アジアの一部ではポピュラーな果実である。生で食べたり、シロップ浸けやドライフルーツにして食べられる。
現地では3月から6月に雄花・雌花が同じ木に咲いた後、果実が晩夏から初秋にかけて熟す。種なしが発生することもよくあるため種の数は0から7個とバラバラ。
育て方
土壌:排水性の良い肥沃な土。例:赤玉小粒7:腐葉土3など
水やり:表土がかわいたらたっぷりと。根は乾燥に弱く、葉が大きいため蒸散量が多く土が乾きやすい。よって夏場は特に注意。
日光:基本的に日なたを好む。幼苗時はやや遮光して育て、徐々に光量を増やしていく。夏場は成木でも葉などの状態をよく確認して、遮光するか、しないかを判断する。
☆種まき☆
- 清潔な土に種をまき、浅く土をかぶせる。(熟した果実からとった種をできるだけ早くまく)
- 水をたっぷりやり、暖かい場所(20度~)に置いておく。
※そのほか注意点ナド※
- 生長はゆっくり。結実年数:4年~14年
- 鉢の深さは深いほど良い。
- 成木なら-3.3度まで耐える。ジャックフルーツやパンノキほど寒さに弱いわけでなく、軽い霜にも耐える。
- 樹は丈夫で、目立った病気もない。
- 枯れ木などを取り除く以外に、剪定の必要性は低い。