ジャボチカバ 図鑑と育て方
原産地:ブラジル南部
フトモモ科 常緑高木:樹高10~15m
発芽難易度:★★★☆☆☆☆☆☆☆:温度さえ確保すれば発芽は容易。 栽培難易度:★★★☆☆☆☆☆☆☆:熱帯果樹の中でも耐寒性がある。
ジャボチカバは幹生果(幹に直接果実がなるもの)である。花が直接幹に咲く姿は、初めて見ると不思議な感じがする。 花が咲いた後の幹にびっしりと直接なる果実は少し不気味な印象を持つ方もいるだろう。ジャボとはインディオの言葉で「陸ガメ」をチカバは「果実」を意味する。 なぜ陸ガメなのかはわからないが、樹の寿命が陸ガメと同じく長かったり、幹の樹皮がはがれたところとそうでないところの模様や質感が、陸ガメの乾燥している感じに似ているところから連想できなくもない。
果実の見た目は巨峰のようである。風味は少しの酸味と独特の香り、そして糖度20度以上といわれる強い甘みがある。 よく巨峰と練乳・ミルクをまぜた味と表現される。劣化が早く流通しにくい。冷凍でも1か月もすれば味がガクッと落ちてしまう。 結実までに長い時間がかかるが、樹の寿命が長くブラジルでは孫の代まで楽しめるといわれている。
育て方
土壌:水はけの良い弱酸性の土。例:赤玉小粒7:腐葉土3または園芸培養土など
水やり:表土が乾いたらたっぷりと。夏は水切れに注意する。
日光:日当たりの良い場所。
☆種まき☆
- 種は採ったその日にまく。
- 熱帯性の植物は種のまわり(果肉)に発芽を抑制する物質が含まれていることが多いので、果肉と種の周りの繊維質の部分はしっかり水で洗い流して取り除く。
- 用土に種をまき、2~3cmほど覆土する。
- 水をたっぷりやり、陽のあたる暖かい場所(20度以上)に置いておく。
※そのほか注意点ナド※
- 発芽まで1か月ほどかかる。
- 実生から育てると、結実まで大葉系で6~8年・小葉系で10年以上かかる。
- 生育適温は15~30度
- 冬は0度以上で管理。
- 多湿を好む。
- 種は多胚種のため母親の形質を受け継ぐ。
種からはじめるレッドジャボチカバ栽培記
01.種からはじめるレッドジャボチカバ(2016/04/20)
02.生える栄える(2016/04/30~2016/06/01)