ピンガン Artocarpus sarawakensis 図鑑と育て方

原産地：ボルネオ島サラワク州

クワ科 熱帯性常緑高木：樹高25m以上。直幹性。

発芽難易度：★★★☆☆☆☆☆☆☆：発芽自体は容易。
栽培難易度：★★★★★☆☆☆☆☆：生長がおそい。

種小名のsarawakensisは「サラワク州産の」という意味。
サラワク州・・・ボルネオ島マレーシア領にある州。

Artocarpus属のなかでも希少な種。果皮はオレンジがかった黄土色で、果皮周りはジャックフルーツ同様、棘状の突起に覆われていない。 白い果肉の風味はすばらしく、artocarpus属の中で最もおいしいと噂されるペダライ（A.sericicarpus）にも似ていて、甘くて多汁。 食感は繊維を感じさせず口の中で溶ける。やや球形の果実は直径5cmと小さめ。

育て方

土壌：排水性の良い肥沃な土。例：赤玉小粒7：腐葉土3など

水やり：表土がかわいたらたっぷりと。根は乾燥に弱く、葉が大きいため蒸散量が多く土が乾きやすい。よって夏場は特に注意。

日光：基本的に日なたを好む。幼苗時はやや遮光して育て、徐々に光量を増やしていく。夏場は成木でも葉などの状態をよく確認して、遮光するか、しないかを判断する。

☆種まき☆

1. 清潔な土に種をまき、浅く土をかぶせる。(熟した果実からとった種をできるだけ早くまく)
2. 水をたっぷりやり、暖かい場所（24度～27度）に置いておく。

※そのほか注意点ナド※

• 発芽までは2週間以上かかる。
• 鉢の深さは深いほど良い。
• 冬場は10度以下にならないように管理。欲を言えば15度以上欲しい。
• 冬も周りの気温に合わせて、水をやる。根腐れに注意。
• 他のartocarpus属と比べ、生長が遅い為、やや育てにくい。
• ライチのような環状剥皮での取り木も可能。