パパイヤ 図鑑と育て方
原産地:熱帯アフリカまたは南アジア
パパイヤ科 常緑の草本性低木:最大10m前後
発芽難易度:★☆☆☆☆☆☆☆☆☆:種まわりのゼリーをしっかり落とせば発芽率8割以上。 栽培難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆:温度不足で冬場に枯らすこと多し。
16世紀初頭、スペインの探検家らによって発見され、その後に熱帯地方で広まる。
日本にはおもにハワイ産ソロ種が輸入されている。果肉にはタンパク質分解酵素の「パパイン」が含まれており、 肉を柔らかくしたり、消化を助ける働きがある。未熟果は野菜のように扱われ、サラダや炒めものなどに利用されている。 完熟果の中身はオレンジ色で、中心には半透明のゼリー状で覆われた黒い種が100以上存在する。
雄株・雌株・両性株・両性花株が存在し、花がつくまで見分けがつかないが、 現地で暮らす農家の人たちは経験的に、根に手をいれごぼうのように太い根があるものをを雄株、細やかな根が広がるものを雌株と判断している。 しかしたまに雌株だと思ったものが雄株だったというミスがある。このようなときは雄株の太い根をちょん切ることで、 高い確率で雌株になるらしい。まるで性転換手術である。
育て方
土壌:水はけの良いもの。例:赤玉小粒6:ピートモス2:川砂2など
水やり:表土が乾いたらたっぷりと。
日光:日当たりの良いところで育てる。開花期は30度以上で開花不良を起こすので置く場所を考える。
☆種まき☆
- 種のまわりのゼリー状のものは、発芽を抑制する物質なのでしっかり水で洗い流して取り除く。
- 鉢に種をまいた後、1cmほどの厚さの土をかぶせる。
- 水をたっぷりやり、陽のあたる暖かい場所(25度くらい)に置いておく。
※そのほか注意点ナド※
- 冬は15度以下で生長停止、13度以下で休眠に入るのでできれば13度以上で管理したい。
- 耐寒温度は8度以上。13度以下で管理する場合は、水やりを控えめに。
- はじめは小さな鉢からしっかり根を作り、徐々に大きな鉢へ。最終的に10号以上で育てる。
- パパイヤは生長が早く、実生からだと種を植えた翌年には開花・結実が期待できる。
- 4月・6月・8月に固形肥料を適量与える。窒素分が多いと茎や葉ばかり生長して花がつかないので、窒素分少なめの肥料をやる。
- パパイヤには雄花のみ咲く雄株、雌花のみの雌株、両方の花が咲く両性株、1つの花に雄花・雌花が存在する両性花株が存在するので、 実を成らせたい場合は雄株のみになってしまわないよう最低でも3株以上を同時に育てるとよい。ちなみに苗から購入したソロ種は両性花株なので、1本で結実可能。
- 雄花は長い枝の先端に咲き、雌花・両性花は株そのものに咲くので見分けやすい。
種からはじめるパパイヤ栽培記
01.種からはじめるパパイヤ(2016/08/14~12/07)