ピーチマンゴー 図鑑と育て方
産地:オーストラリア
ウルシ科 常緑高木:樹高30m以上
発芽難易度:★★★☆☆☆☆☆☆☆:発芽しやすい。 栽培難易度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆:わりと生長しやすく、強い印象。
1870年代にインド原種のマンゴーがオーストラリアのクイーンズランド州ボーエンで導入された。 ピーチマンゴーはそこで発生したマンゴーで別名「ボーエン・マンゴー」というが、正式な品種名は「ケンジントンプライド種」という名前。 松脂(マツヤニ)にも似たマンゴー特有の香りが少なく、酸味も少ないのでより甘味を感じられる上品な味のマンゴーである。 クセがなく食べやすいので日本人好みのマンゴーだといえる。
βカロテンや葉酸・カリウム・食物繊維などを含み、産地のオーストラリアでは夏のヘルシーフルーツとして親しまれている。 オーストラリアでの旬は夏だが、その時期日本では冬なのでアップルマンゴーと違い冬に食べられるおいしいマンゴーでもある。
育て方
土壌:水はけがよいもの。例:赤玉小粒6:腐葉土3:川砂1など
水やり:表土が乾いたらたっぷりと。温度が低い時は表土が乾いて1~2日後にやる。梅雨時は土の過湿状態に注意。
日光:日当たりの良い場所。春に室内から室外に出すときは葉やけを起こしやすいのでいきなり直射日光にあてず、徐々に光にならす。
☆種まき☆
下準備
- 種のまわりについた実はたわしなどで丁寧に落とす。
- 種は固い殻に覆われているのではさみで殻の端を切り落とす。※このとき中の豆を傷つけないように注意。
- 端を切り落とすと隙間ができるので、その隙間に指をいれて殻をこじ開ける。
- 中から出てきた白い豆についている茶色い皮(渋皮)はとれたら取る。
- 渋皮を取った豆はそのまま鉢に植えるか、水耕栽培で育てる。
○水耕栽培○※詳しくはこちら→「やり方」マンゴーの水耕栽培
- 2Lペットボトルを真ん中より上側で切り、上部を反対にして下部に挿しこむ。
- ペットボトルに種からとりだした豆を横向きになるようにおき、豆が半分くらいつかるように水をいれる。
- 20度以上で管理して、水はできれば毎日入れ替える。
- 発芽した後15cmくらいまで育ったら、鉢に植えつける。
●そのまま鉢に植える●
- 種から取り出した豆を、横向きで半分顔を出すようにして土に植える。
- 20度以上の暖かい場所で土を乾かさないように管理。※多湿だと種の腐敗を加速させます。
※そのほか注意点ナド※
- 水耕栽培で発根・発芽させた場合。鉢に植えつけるときの用土は赤玉主体よりも軽い土を主体にしたほうが良いと思われる。例:園芸培養土やパーライトなど。
- 1~2週間ほどで発芽。
- 冬場は5度以上で管理。低い温度で管理する場合は水やりも控えめにする。
- 実生からの結実には6~8年かかる。
- ピーチマンゴー(ケンジントンプライド種)は多胚種のため親(母親)と同じ実をつける。
種からはじめるピーチマンゴー栽培記
01.種からはじめるピーチマンゴー(2015/12/06~12/11)
02.ピーチマンゴーって・・・(2015/12/15~2016/01/31)