パッションフルーツ 図鑑と育て方
原産地:ブラジル
トケイソウ科 つる性多年草:つる性のためネットが必要。
発芽難易度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆:簡単に発芽してくれる。 栽培難易度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆:トケイソウ科だけあって生長旺盛。
果実は甘酸っぱく多汁で、パイナップルとリンゴを混ぜ合わせたような味がする。 紫色の外見に中身はドロッとした濃い黄色をしていて、これぞトロピカルフルーツといった芳香で楽しませてくれる。 果実に散らばる種は少し気になるが、パリパリとした食感で面白い。また外皮が黄色く大玉で甘さの強い品種もある。
passionとは日本語で「情熱」を意味するが、パッションフルーツのpassionはもう一つの意味つまり「キリストが十字架に磔にされた受難」を表している。 これは大航海時代にパッションフルーツの花を見たポルトガル人宣教師が、おしべとめしべの様子が「まるで十字架に磔(はりつけ)にされたキリストのようだ」と感想を抱いたことに起因する。 以後キリスト教圏では受難の花、受難(passion)の果実と呼ばれるようになり、その名が世界的にも定着したようだ。
日本にはおもに1月~8月にかけてニュージーランドから、7月~2月にかけてアメリカから輸入されており、 年中を通して生果が楽しめる。
育て方
土壌:水はけの良い土。例:赤玉小粒6:腐葉土2:パーライト2など
水やり:土の表面がかわいたらたっぷりと。花芽がついたころから水の要求量があがるので水切れに注意。
日光:たっぷりと光をあててあげる。花芽がついたら花芽にもしっかり光をあてる。
☆種まき☆
- 熱帯性の植物は種のまわり(果肉)に発芽を抑制する物質が含まれていることが多いので、果肉はしっかり水で洗い流して取り除く。
- 鉢に種をまき浅く土をかけ、水をたっぷりやる。
- 土を乾燥させないようにして、暖かい場所(20度以上)で管理。
※そのほか注意点ナド※
- 実生でも種を植えた翌年または3年目から結実が期待できる。
- 栽培適温は20度~30度。夏場は土が乾燥しやすいので注意する。
- 通常8年から9年で枯れるので。新しい苗を実生や挿し芽でふやすようにする。
- 挿し芽は温度や湿度を考え6月または9月に行う。木質化していないできるだけ固く太い茎を2節分の長さで切り、一番上の葉を先端から半分くらいに切り それより下の葉や、つるをすべて取り除く。種まき用土など清潔な土に挿して乾かさないように明るい室内・日蔭で放置。1か月くらいで発根する。
- 挿し芽のときに用土を使わずペットボトルにうすめた液肥や水などをいれて、その中に挿し芽を発根するまで入れておくという方法もある。