ピスタチオナッツ 図鑑と育て方
原産地:中央アジア
ウルシ科 落葉中高木:樹高7~10m
発芽難易度:★★★★★★☆☆☆☆:種がとても腐りやすい。乾燥した気候が重要。 栽培難易度:★★★★★☆☆☆☆☆:日本の気候では育てにくい。
乾燥地帯で多く栽培され、アメリカ・イタリアをはじめトルコ・アフガニスタン・シリア・イランなど さまざまな国で栽培されている。日本の気候には適さないため、日本での経済栽培はないといっても良い。
果実は熟すと自然に割れ、中のナッツが確認できるようになる。ナッツは黄色から緑色のものまであり、なかでも濃い緑色をしたものは ピスタチオグリーンと呼ばれ、高品質だとされている。炒って塩をふりおつまみとして食べるほか、アイスクリームやケーキなど菓子の原料や香料に利用される。
マンゴーやカシューナッツなどウルシ科の果樹はほとんどが熱帯原産だが、ピスタチオは温帯原産でやや寒さに強い。
育て方
土壌:水はけの良い土。例:赤玉小粒7:川砂3または赤玉土単体など
水やり:幼苗のうちは根を過湿状態にしないよう、霧吹きなどで水やりをして乾燥気味に管理する。
日光:日あたりの良い場所。
☆種まき☆
- 室温に置いた20度以上の水にピスタチオを1日~2日浸す。
- 湿った新聞紙や湿ったキッチンペーパーで包んで、密封できる袋に入れ冷蔵庫で1~2か月保存。
- 冷蔵庫から取り出した後、袋からとりだしペーパー(新聞紙)に包まれた状態室温で放置。※ペーパーは霧吹きなどで常時適度に湿らせておく。
- 種を1日おきに確認し、根や芽が確認できたら土に植える。
※そのほか注意点ナド※
- 実生で8~10年ほどで結実する。
- 雌雄異株。
- 温帯原産のため-10度まで耐え、北海道以外は室外で栽培可能。
- 梅雨時は土の過湿に気をつける。軒下などに避難させた方がいいかもしれない。
- もともと乾燥地域や地中海性気候で育つので、日本での栽培は難しい。