キワノ 図鑑と育て方
原産地:熱帯アフリカまたはペルー
ウリ科キュウリ属 つる性1年草:果物というより野菜。
発芽難易度:★★★★☆☆☆☆☆☆:温度(25度程度)が足りていれば発芽してくれる。 栽培難易度:★★★☆☆☆☆☆☆☆:キュウリを育てる感覚で。
現在ではニュージーランド、オーストラリア、カリフォルニア州などで栽培されている。
外見は橙黄色をしており、外皮に点在する鋭いトゲが特徴。おまけにトゲのまわりは一部オレンジ色になっており、 それが外見全体を見ると、模様のように見えて「これは未確認生物の卵なんじゃないか」と思わせるインパクトがあるが、もちろんれっきとした地球種である。 いよいよ果実を切り中をのぞくとエメラルドグリーンでゼリー状の果肉があらわれ「これってやっぱり未確認生物の卵なんじゃないか」と深く考えさせられる様相となっている。
わずかな甘味とさっぱりとした酸味があり、まずくもなくおいしくもないといった微妙な評価の作物で 味を楽しむというよりも、外見のオレンジ色と中身の緑色を楽しむ作物である。無理矢理にでも味をポジティブに表現するなら、 「くどくない甘みに、パイナップルとライムを混ぜたような上品な香りと酸味をもつ」といった具合になる。
その見た目から彩りとしてサラダに、クセのない風味からヨーグルトなどに利用するのが一般的なようである。
育て方
土壌:ウリ科なのでそれに準じた土でいい。例:花と野菜の培養土など。
水やり:発芽までは乾燥させないように注意。真夏の昼間に水をやると根が熱くなるおそれがあるので、 早朝や夕方に水をやる。
日光:プランターの側面や表土の部分が熱くならないように何かで覆うとよい。葉にはたくさん光があたるように。
☆種まき☆
- 種のまわりにつくゼリーはざるなどでおとして乾燥させ、翌年5月くらいまで常温保存。
- 鉢土の真ん中に指などで穴をあけ種を入れた後、1~2cmほどの厚さの土をかぶせる。
- 水をたっぷりやり、25度以上の暖かい場所に置いておく。
※そのほか注意点ナド※
- 発芽適温が25度~32度と比較的高いので種をまく時期に注意。
- つる性なのでネット(網)や支柱で仕立てる。
- チッソが多すぎると、つるぼけ(つるや葉だけが茂って開花・結実が妨げられること)になるので注意。
- 本葉5・6枚で摘心し、結実したら肥料を施し、1株につき3~5個におさえる。
- 一年草なので、種まきをしたその年に発芽・開花・結実を体験することができる。
種からはじめるキワノ栽培記
01.種からはじめるキワノ(2016/05/10~10/4)