ムントゥン Baccaurea racemosa 図鑑と育て方
原産地:マレーシア
コミカンソウ科 熱帯性常緑樹:樹高10~20m
発芽難易度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆:種が新鮮なら発芽は非常に簡単。 栽培難易度:★★★★★☆☆☆☆☆:若いうちは、土が乾燥するとすぐしおれる。
インドネシアではよく栽培されている種。果実は黄緑か赤色をしており、2.0~2.5cmほどとBaccaureaでは標準的な大きさ。ピンク色や紫色の果肉をもつ。 果肉は生で食べたり、煮る・漬物にする・発酵させて酒にするなど幅広く利用され、現地の人には重宝される。食べすぎると嘔吐を引き起こす可能性がある。
樹皮や葉からは染料になる原料がとれる。木の繊維は紙製造に使われる。また木自体も家やボート、家具などに利用されている。
育て方
土壌:赤玉主体の土にピートなど加え酸性よりにする。(pH5.0~5.5)例:赤玉小粒7:腐葉土3など
水やり:表土が完全に乾く前に水をやる。
日光:木が若いうちは、通常は25~50%遮光する。しっかりしてきたら、よく日にあてて生長させる。
☆種まき☆
- 清潔な土に種をまき、浅く土をかぶせる。(熟した果実からとった種をできるだけ早くまく)
- 水をたっぷりやり、20度以上の暖かい場所に置いておく。
※そのほか注意点ナド※
- 雌雄異株なので、果実をならせたい場合は雄株・雌株の両方が必要。
- 種は保存不可。とってすぐにまくのが良い。
- 数日でかんたんに発芽する。
- 発芽すると種皮が持ち上がってくるが、湿度が低いと簡単には種皮を脱がないので、手で種皮をとってあげるか・霧吹きなどで常時種皮が濡れている状態にして脱げやすい環境をつくることが重要。
- 種皮が早くとれないと、芽と一緒にポロッと落ちてしまい、棒苗状態になることがある。棒苗が緑色で健康そうな場合は、芽が新たに生えてくることもあるので捨ててしまわないこと。
- 冬は15度以上を維持したい。
- 20~28度が生育適温。(下は14度上は35度付近まで耐える)
- この種は1年中果実をならす。
Photo credit: Green Baron Pro