アーモンド 図鑑と育て方
原産地:西アジア~中央アジアの乾燥地帯
バラ科 落葉高木:樹高は最長10m以上
発芽難易度:★★★★★☆☆☆☆☆:殻の中で腐りやすい。 栽培難易度:★★★★★☆☆☆☆☆:日本では梅雨があり、病害虫にもやられやすいため育てにくい。
人間が樹木を栽培し始めた時期から栽培されている。つまり紀元前から栽培されており、 「旧約聖書」の創世記にも記述されていて、大変歴史のある植物である。春には桜より早く桃のような花を咲かせる。
果実が桃を平ぺったくした外見をしていることから、扁桃(へんとう)とも呼ばれる。 果肉部分はふつう食用にはしない。私たちが普段食べているアーモンドは種の中にある仁と呼ばれる部分。 地中海沿岸・オーストラリア・カリフォルニア州など乾燥した地域で栽培される。
アーモンドには観賞用の硬核種・果樹用の軟核種があり、さらに軟核種は食用のスイートアーモンド・香料用のビターアーモンドに分類される。 ビターアーモンドは有毒な青酸化合物のアミグダリンが含まれ、多量に摂取すると人体に害を及ぼす。 しかしスイートアーモンドに比べ香りが良いので、アーモンドエッセンスなどの香料としてわずかに使用される。
アーモンドには100g当たり30mg以上のビタミンEが含まれていて、これは食品のなかで最も多い含有量である。 その他にも鉄やカルシウムなど様々なミネラルを多く含む。ちなみにビタミンEはビタミンCと一緒に取ることでその抗酸化作用が強化される。
育て方
土壌:水はけのよいもの。例:赤玉小粒のみ。または赤玉小粒7:鹿沼土3など。
水やり:表土が乾いたときにたっぷりと。冬場は控え目に。
日光:日あたりの良い場所で。発芽直後は直射日光に弱い場合があるので、様子を見て遮光。
☆種まき☆
- 果肉を取り除いて、風通しの良い場所で殻つきのまま乾燥させる。
- 乾燥させた種は乾燥剤などと一緒にジップロックなど密封できる袋に入れ、冷蔵庫で90日以上保存。
- 3月ごろに冷蔵庫から取り出して、種を殻のまま1日水につけ吸水させる。
- 鉢に3~4cmの深さで植え、水をたっぷりやる。
- 発芽までは表土がかわいたら、水をやるようにする。
※そのほか注意点ナド※
- 本来は乾燥地帯の植物なので、梅雨時は雨にかからないようにする。
- 1か月~2か月で発芽する。
- アーモンドの祖先は桃と同じなので、桃と同じく早ければ実生からでも3・4年で結実する。
- 害虫がすぐに住み着くので本気で育てるなら農薬など必須で、日本で育てるには比較的手間のかかる植物。
種からはじめるアーモンド栽培記
01.種からはじめるアーモンド(2016/01/16~05/23)