ナツメヤシ(デーツ)栽培記01:種からはじめるナツメヤシ
今回はナツメヤシ(デーツ)を実生で育てていきます。アラブ諸国原産で砂漠を往くキャラバンが、このデーツとラクダの乳だけで何日も過ごしたというのは有名な話です。 キャラバンでなくても中東の国々の中には、主食に近い位置づけで用いられる国があるほど重要な果実です。
品種は400種とも500種とも言われ、イランのBam(バム種)やSucre(シュクル種)などとても甘い品種や、アメリカのLagoulette(ラグレッタ種)などスッキリとした甘さを持つ品種もあります。 品種によりヤシ特有の香りが強いものや、食感がカリカリとしたもの・ねっとりとしたものなど様々です。日本ではあまり知られていないナツメヤシですが、わりと奥が深く自分好みの品種を探すのが楽しい果実でもあります。
(2016/03/17)今回はこちらのデーツを使用しました。表に描かれているのはクレオパトラでしょうか?クレオパトラもデーツを好んで食べたという話があります。 パッケージの色づかいはあまり見たことがないですね。異国感を出したかったのでしょうか。
(2016/03/17)ということでこちら実と種になります。種が小さいため可食部が多くとても甘いので1粒食べるだけで満足感が味わえます。
(2016/03/17)実の大きさを5円で比較。特にいうことはありません(笑)
今回食したデーツはオマーン産のおそらくアルアイン(Alain)と呼ばれる品種です。外見は光を当てると琥珀色で、ねっとりとした食感をしております。 よくキャラメルのような食味といわれる品種ですが、食感はキャラメルのようにねっとり・味は黒糖のようでした。とても美味というわけではないけど、暑い中東などで疲労困憊のときに食べたらとても美味しく、安心する味なのではないでしょうか。
(2016/03/20)種は根が出るまで水に浸けっぱなしです。水に浸けていると種から果肉の残りなどが浮いてくるので、見ていられなくなったら種を洗い水を取り換えます。 水に浸けっぱなしで大丈夫なのか?と考える方もいると思いますが・・・イイんです!ナツメヤシは強いですから。