トロピカタネカ

種からはじめる熱帯果樹の栽培記と熱帯果樹の育て方図鑑

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カカオ 図鑑と育て方

カカオの果実

原産地:メソアメリカ

アオイ科またはアオギリ科 常緑中高木:樹高7~10m

発芽難易度:★★☆☆☆☆☆☆☆☆:新鮮な種なら発芽率はほぼ100%。
栽培難易度:★★★~★★★★★★☆☆☆☆:フォラステロ種であれば栽培は容易。クリオロ種は難易度があがる。

カカオの学名「Theobroma Cacao」のTheobroma(テオブロマ)はギリシャ語で「神の食べ物」の意。 神の食べ物といわれるだけあり、昔は王族や貴族などしか口にできなかったとされる。コートジボワールが世界最大の産地で、アジアではインドネシアでのカカオ栽培が盛ん。

カカオの果実(通称カカオポッド)には、30~50の白いパルプ(果肉)に包まれたカカオ豆が存在している。 このカカオ豆はパルプ(果肉)をつけた状態のまま50度付近で発酵させると、カカオ独特の色と香りが出てくる。これを砕き、調味・成形してはじめてチョコレートになる。 カカオと言えばチョコレートの原料として有名だが、実はカカオの白い果肉(パルプ)はそのまま食べても爽快でとてもおいしい味わいであることはあまり知られていない。 ライチやマンゴスチンに似た味わいで、可食部は少ないが甘酸のバランスが良い。

またカカオには大きくわけて、フォラステロ種・クリオロ種・トリニタリオ種の3系統が存在し、各社のチョコの味はこの3種の組み合わせの違いや、栽培環境などによって決まる。

フォラステロ種 原産は南米アマゾン川流域。フォラステロとは「異国の、よそものの」という意味。病害虫に強く・豊産性のため栽培が容易で、世界で生産されるカカオの80%以上がこの種。 果皮色に赤紫と黄色のものが存在する。豆の形は扁平。3種の中でも苦味や酸味の強い品種。
(アリバ種) フォラステロの派生種で、フローラルかつ爽やかな香りを持つ。このフローラルな香りはエクアドルの地で栽培したときのみ得られ、ほかの地で栽培されるとただのフォラステロ種に準じた香りになるという不思議な品種。
クリオロ種 メソアメリカ原産。クリオロとは「土着の」という意味。病害虫にとても弱く、これまでにほとんどの木が病害で死滅している。そのため世界で生産されるカカオの5%以下しか生産されない希少種。 果皮色に赤と黄色のものが存在する。豆は丸く、品質が良い。他の2種とちがい豆自体が白く、苦味や雑味のもととなるアントシアニンを含まないので、苦味が少なくマイルドな味わいがする。
トリニタリオ種 西インド諸島のトリニダート島で災害によって生まれたカカオ。トリニダード島に導入されたクリオロ種は、大きなハリケーンにより一度壊滅的な被害を受けた。 その後フォラステロ種が導入され、わずかにのこったクリオロ種との間で自然交配が行われ、トリニタリオ種は誕生する。両者の長所を受け継いだトリニタリオ種は、病害に強く・豊かな味と香りをもつ。 豆は扁平で、果皮色はさまざま。世界で生産されるカカオのうち10~20%がトリニタリオ種である。

育て方

土壌:排水性の良い土。例:園芸培養土など

水やり:表土が乾いたらたっぷりと。

日光:幼苗~若木のうちは日陰か半日陰で。成木になっても夏の直射日光には当てず遮光する。

☆種まき☆

  1. 種は採ったらできるだけ早めにまく。果肉がついたままでもよく発芽する。
  2. 用土に種をまき、1~2cmほど覆土する。
  3. 水をたっぷりやり、暖かい場所(20度以上)で管理。発芽するまでは土を乾かさないようにする。

※そのほか注意点ナド※

  • 発芽まで10~20日ほどかかる。
  • 実生から初開花まで3,4年。結実までに5,6年。
  • 生育適温は25~30度
  • 冬は15度以上で管理したほうが良い。
  • 高温多湿を好むので、夏場の乾燥は厳禁。

種からはじめるカカオ栽培記

01.種からはじめるカカオ(2016/05/17)

02.面白い発芽(~2016/05/28)

03.ビニール細工のような(~2016/06/13)

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