トロピカタネカ

種から育てる熱帯果樹/トロピカルフルーツの実生栽培記&育て方図鑑

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カカオ栽培記01:種からはじめるカカオ

今回はカカオの実生に挑戦します。カカオは果実から種を取り出すと、すぐに発芽能力が落ちると聞いていたので、種は購入せず果実を輸入しました。 生果実の多くはミバエなどの害虫や病気を持ち込むため、輸入できません。しかしカカオの生果実は検査を受ければ輸入可能です。

※令和3年(西暦2021年)4月28日午前0時より、カカオ生果実を含む輸入禁止範囲が見直された植物防疫法規則があらたに一部改正され、施行されます。カカオ生果実を対象とした、輸入禁止条件(対象範囲)は以下より。

対象植物:カカオ(生果実)

対象病害虫:ミカンコミバエ種群(昆虫)

対象地域:エリトリア、カーボベルデ、ジンバブエ、スリナム、フランス領ギアナ、オーストラリア領クリスマス島

以上。カカオ生果実輸入禁止の対象範囲でした。

手のひらサイズのカカオ果実

(2016/05/17)今回輸入したカカオは手のひらサイズのイエロータイプ。カカオの中ではかなり小さいです。 このカカオはフォラステロかトリニタリオのどちらかだと思います。ちょっと正確にはわからないです。

楕円形タイプのイエローカカオ

へたの部分がわずかですが、デコポンのようにもりあがっています。果実の形は楕円形でツルツルとした感触。 形も良いし、黒く傷んだ部分も良いアクセントになっています。型とってインテリアにしたいくらいです。

カカオの果実を切り開いてみた

中はこんな感じ。果実の外側は青臭い香りしかしませんでしたが、開いて見ると内側からバナナのようなエステル臭がしました。 またわずかにメンタームのような爽やかな香りも。

コーンのようなカカオの果肉

果実はそのままポコッと取り外せました。トウモロコシみたい(笑)。もっと新鮮だと果実は白くて、ふわふわしています。これは収穫から10日くらいたっていますので、かなり傷んできていますね。 果肉の味はライチのようだと聞いていましたが、マンゴスチンに近いですね・・・というかまんまマンゴスチンの風味でした。もし種なしで果肉が多い品種があったら、今頃ポピュラーな果実として日本でも売られていただろうと思わせるほど美味でした。

カカオの種を半分に割ってみた

種(カカオ豆)を半分に割ってみました。中は濃い紫ですね。アントシアニンが含まれているそうです。またカフェインも含まれます。

濃い紫色のカカオの種

見やすく撮影。左が種皮がついた状態。右が皮をはがした状態です。カカオ豆というだけあって、豆ですね。
種(カカオ豆)は果実を取り出したその日に、果肉ごと一緒にまきました。

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