トロピカタネカ

種から育てる熱帯果樹/トロピカルフルーツの実生栽培記&育て方図鑑

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ピーチマンゴー栽培記01:種からはじめるピーチマンゴー

今回はピーチマンゴーを実生で栽培したいと思います。アーウィンやケイト種と違い、種子は多胚で1つの種からいくつもの芽をだします。 発生する芽のほぼすべてが親と同じ形質を受け継ぐので、そこからなる果実もおいしいものになり、実生好きとしては是非育てたいマンゴーです。

日本では毎年10月下旬~2月までの寒い時期に出回るオーストラリア産のマンゴーです。他にも1月~3月に出回るオーストラリア産マンゴーにマチルバ種(キーツ種)がありますが、こちらは単胚種で親と同じ果実はなりません。

ピーチマンゴーの果実

(2015/12/06)さて今回も発芽させて見せましょう。今回購入させてもらいましたお店の方には事前に冷蔵庫に保管せず、 通常便で送ってくれとお願いしてましたので発芽率には自信がありますよ!

しかし果皮が見事にピンクがかっていて、かわいらしいマンゴーです。ピーチマンゴーとよばれるのも頷けますね。 また果皮が黄色ベースのマンゴーは多胚種が多く、ピーチマンゴーも例にもれず多胚の種です。

ピーチマンゴーの果実(切り身)

(2015/12/06)果実を切り開き中をのぞいてみると・・・あら不思議!普通のマンゴーです。しかし食味は繊維が少なく、甘み強し・酸味少なしでとてもおいしかったです。 聞いていた通り独特なマンゴー臭も少なくて、日本人の舌に合うマンゴーだと思いました。「いやマンゴーのあの独特な香りが良いんじゃないか!」とお怒りの方には物足りないマンゴーかもしれません。

ピーチマンゴー多胚の種

(2015/12/06)そして種。小さいやつ・大きいやつ。たくさんの胚がまとまっているのがわかると思います。

分解した種とその経過

(2015/12/06~11)これ分解できるよね!と勢いで1つバラバラにしてみました。ちゃんと1つ1つから根がでてきて案外大丈夫なもんだなと思いました。 ただ無理に分解すると種が割れるので、できれば分解しないほうが良いと思います。

根をたくさん出す緑化したピーチマンゴーの種

(2015/12/11)こちらは分解しなかった種。しっかり緑化して健康そう。それぞれの胚から根がたくさん出てきて、ミジンコかオ○ムに見える。

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